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パフォーマンストレーニングの理論と実践

Vol.1 痛みとコリを取り巻く背景

痛みとコリを取り巻く背景

私たちは、人体の性能・遂行能力のことを”パフォーマンス”と呼んでいます。

腰痛が無くなる。
肩こりが無くなる。
膝痛が無くなる。
五十肩の痛みが無くなる。

これら今よりも向上する全てのことを、
私たちは、パフォーマンスアップと呼んでいます。

病院でもない、整骨院でもない、パフォーマンスラボ、パフォーマンスセンターという
新しい施設が欧米では認知されつつあります。

Best Performance Laboratory では、高度な技術を持つアスレティックトレーナー達が、
体のチェック、トレーニングからリハビリ、痛みのケア、
ダイエット、健康管理、病院の紹介、までをトータルでサポートします。

パフォーマンスラボとは、皆様の体のパフォーマンスを最大化するための、
新しい形の運動施設なのです。

そしてこのコラムでは、
痛みとコリを解消するための方法をご紹介していきます。

まずは最初は、痛みを取り巻く背景に触れていきます。

慢性疼痛は世界中で大きな問題になっています。
人口の13〜47%が何らかの慢性疼痛を抱えていると言われており、
約40〜50%の人が3ヶ月以上続く何らかの痛みを訴えています。

また、過去1年の間に、体の何らかの痛みが原因で1週間以上仕事を休んだ、と
回答する人は多くおり、「痛み」が原因で労働日数が失われることも大きな問題になっています。

アスリートのみならず、ビジネスマンも常に100%のコンディションで戦うことができなければ、
ハイパフォーマンスを発揮することは難しいでしょう。
痛みやコリを抱えることは、スポーツにおいても仕事においてもマイナスにしかなりません。

今やコンディショニングで、自身の良い体調を保ち続けることは、
英語やパソコンなどと同等の重要なビジネススキルと言っても過言ではないのかもしれません。

上記のことから、
慢性的な痛みがある人は痛みを解消するために、自身で何ができるでしょうか?
痛みのない人はこれからも痛みを発生させないように、自身で何ができるでしょうか?

例えるなら、私たちは、
お腹が減っている人にただ魚を与えるのではなく、魚釣りの仕方をご紹介したいと思っています。
虫歯の方々にただ虫歯治療をするのではなく、正しい歯磨きの仕方をご紹介したいと思っています。

現在体に痛みを抱えていないなら、それは幸せなことです。

そのような方々も、車がエンストしてから修理工場に行くのではなく、
車がエンストしないように、定期的なメンテナンスや車検が必要なのです。

このコラムが、全ての人々が健康的で豊かな人生を送るための
歯磨き(セルフコンディショニング)を学ぶ場になれば幸いです。