「人を動かす」のではない。「人が動ける状態をつくる」──マネージャーの本質を学んだ二日間
こんにちは。
2026年4月で入社してから丸10年になります、トレーナーの新井です。
先日、「組織運営に必須なマネージャーのためのエデュケーションプログラム」を受講してきました。
朝10時から18時までの濃密な二日間。
参加者は約30名。
さまざまな企業の管理職の方々が、5人1組で対話とワークを繰り返すアウトプット前提のプログラムでした。
おそらく私は最年少だったと思います。

Best Performance Laboratoryに入社して10年。
組織は少しずつ大きくなり、フロアが増え、後輩も増え、私は店舗マネジメントに関わる立場になりました。
プレイヤーとして成果を出すことと、マネージャーとして成果を出すことは、思っていた以上に違うと感じ、それを実感する場面は、何度もありました。
「正しいこと」をやっているはずなのに、うまくいかない。
良かれと思った指摘が、相手の表情を固くしてしまう。
どこかで私は、
マネジメントとは「管理すること」だと思っていたのかもしれません。
秩序を守らせること。
ルール違反を見逃さないこと。
組織を正しく運営すること。
それ自体は必要なことです。
しかし今回の講義の中で、
「マネジメントすること」と「コントロールすること」は違うという言葉がありました。
その瞬間、ハッとしました。
振り返ると、
「こうしなさい」「ああしなさい」と、コントロールに寄ってしまっていた場面もあったと思います。
「マネジメント」という言葉のもとに、いつの間にか「コントロール」に近づいていたこともあったのではないか。
秩序は必要です。ルールも守らなければなりません。
しかし、育てるということは、
理屈で縛ることではなく、理解を促し、ある程度任せ、そして待つこと。
その「待つ」という姿勢こそ、
実は最も勇気のいるマネジメントなのかもしれないと感じました。

そして、ここでようやく、今回の講義の中で出てきた内容で腑に落ちたのが、
『成果 = 能力 × 心の状態』という構造です。
これまで私は、能力を高めれば組織は前に進むと考えていました。
しかし実際には、能力があっても、心の状態が整っていなければ力は発揮されない。
マネージャーの心の状態は、そのまま組織に波及する、と学びました。
自身の焦りは組織の焦りを生む。
自身の余裕は組織の余裕を生む。
整えるべきは、まず自分の状態だったのかもしれません。
ただ今回の学びは、まったく新しい理論を得たというよりも、
ラボが主催しているメンターシップエデュケーションプログラムで私たちが常にお伝えしてきた、
「コミュニケーションスキル」や「コーチングの科学」と深く重なるものでした。
トレーナーとしてお客様と向き合うこと。
マネージャーとしてスタッフと向き合うこと。
立場は違っても、土台は同じ。
人を変えるのではなく、人が変われる状態をつくる。
答えを与えるのではなく、答えが生まれる環境を整える。
マネジメントとは、人を動かすことではなく、人が動ける状態を作ることなのだと、改めて認識しました。
Best Performance Laboratoryは、
「運動を通じて、人々の幸福を具現化することが我々高度専門職の使命であり誇りである」というミッションを掲げています。
その中心にあるのは、スポーツ医科学的な根拠だけではなく、関係性と在り方です。
引き続き、能力を磨きながらも、心の状態を整え続ける。
人を動かすのではなく、人が動ける組織であり続けるために、現場に立ち続けていきたいと思います。



