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お知らせ

命を繋ぐということ

こんばんは。

本日は、国際救命救急協会アドバンスインストラクターの桂が担当させて頂きます。

今回は少し真面目なお話です。

先日、アドバイザーを務める福岡のサッカークラブの指導員の方々に
「運動指導者のためのエマージェンシーケア」と題して、
心肺蘇生法(CPR)と除細動器(AED)の講習会を行って参りました。

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詳しくは、【トレーナー活動報告】をご覧ください。

人が目の前で倒れた時、皆さんはどうしますか?
救急車を呼べばそれだけで良いのでしょうか?

いいえ。

実は、それだけでは不十分なのです。
それでは倒れたその人を救うことは恐らくできないでしょう。

救急車の平均到着時間は、8.3分。(平成25年データ)

この表はドリンカーの救命曲線といい、呼吸停止からの経過時間と蘇生率を表にしたものです。
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心停止から3分経過での心肺蘇生法開始は、蘇生率75%。
同じく、4分経過での心肺蘇生法開始は、蘇生率50%。
時間の経過と共に急速に蘇生率は低下していきます。

心停止から約8分間、何も処置が行われなかった場合の救命率は限りなく0%に近くなります。
つまり救急車を待っているだけでは、その人を助けられないということなのです。

心停止から4分以内に居合わせた第一発見者(バイスタンダー)により、
適切な心肺蘇生法とAEDが行われ、8分以内に救急隊員や医師による処置に引き継がれれば、
救命率は高くなるとされています。

つまり、目の前に倒れている人の命は、居合わせた
「あなた(バイスタンダー)」
がどのような行動をとるか、にかかっているのです。

アメリカ西海岸のシアトルは、多くの一般市民が心肺蘇生法の技術を身につけており、
シアトルの公園で昼寝をしているとCPR(心肺蘇生法)をされるよ、というジョークまであるとかないとか。

いずれにしても、多くの人が心肺蘇生の技術を身につけ、命を繋ぐことができる環境は素晴らしいですね。

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スポーツ医科学の専門家であるトレーナーのみならず、スポーツに関わる人、関わらない人、
全ての方々が正しい心肺蘇生法とAEDの使用方法を習得し、1人でも多くの命を繋ぐことができるよう、私たちは普及啓蒙活動に努めたいと思っています。

【Best Performance Laboratory ベストパフォーマンスラボラトリー】

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